虫歯治療
当院の虫歯治療
できるだけ削らずに歯を残すための治療を
医院によっては、積極的に歯を削ったり、抜いてしまう考え方の医院もありますが、私は大切な歯を何とか生かすことができないかを考える方針です。
そのために、削った部分と詰め物を接着する際の新しい技術を用いています。従来の接着の方法に比べて、削る量を最小限に抑えることができるため、抜歯につながる可能性をより低くすることができます。
銀歯ではない詰め物を
当院ではメタルフリー(銀歯などを使用しない)での修復治療を積極的に行っています。
従来、むし歯の治療や差し歯・被せ物などについては様々な金属の使用がごく当たり前の治療方法ですが、当院では保険診療でも基本的には中程度までの虫歯治療では金属を使用せず、コンポジットレジンと呼ばれる素材(硬質のプラスティック樹脂、白い素材)を使用した修復治療を行っております。
できる限り痛みのない治療
カルプーレ 35G
当院では麻酔の際にきわめて細い麻酔用注射針を使用して、患者様にできる限り痛みのない治療を行っております。
虫歯の原因について
虫歯は口の中の細菌が歯を溶かしてしまう状態を言います。
更に進行が進むと患部に細菌の塊(バイオフィルム)が繁殖し、虫歯が拡大してしまいます。
虫歯の進行
健康な歯の状態
虫歯になっていない健康な歯の状態です。
歯みがきの際、目に見えないみがき残しなどが原因で虫歯になる場合があります。 虫歯になる前に予防処置をお勧めいたします。
虫歯レベル1(C1)
歯の一番表層にあたるエナメル質に穴が開いた状態です。
この段階では痛みがないので虫歯に気がつかない場合があります。 早めの治療であれば痛みもほとんどありません。
虫歯レベル2(C2)
虫歯レベル1の状態でしばらく放置した状態です。
エナメル質の下にある象牙質にまで虫歯が到達してしまいます。 この段階までくると歯がしみるなどの症状が出はじめます。 この段階であれば比較的簡単な治療で終わります。
虫歯レベル3(C3)
虫歯が神経にまで達した状態です。
場合によっては激しい痛みが出てきます。 治療せずこのままの状況で放置してしまうと、歯を抜かなくてはいけない状況になってしまいます。
歯レベル4(C4)
神経が死んでしまった状態です。
神経が死んでしまったので強い痛みはありませんが、 噛むと痛みや違和感があったり、 膿(うみ)が溜まって顔がはれたり、 細菌が血管を通り全身に影響をおよぼす可能性があります。
虫歯の再発防止のために
差し歯・被せ物をする場合、通常金属で土台を作りますが、これもグラスファイバー併用のコンポジットレジンコアにすることでメタルフリーを実現しています。
また、健康な歯をいつまでも保つためにも、当院では定期的な検診をお勧めしております。
歯をできるだけ残すための歯科治療
根管治療・歯内療法について
虫歯になって痛くないからと放置しておくと、神経組織のある根の管(根管)に口内のばい菌が入り込んで増殖し、歯の根の先の顎の骨を溶かしてしまい、膿みの袋ができます。これを根尖病巣と呼びます。 このままの状態を放っておいても自然治癒は見込めないばかりか、身体にまで影響が及び、病気の原因となる事もございます。
歯内療法の方法は根管のばい菌を綿密に除去(洗浄)して、きれいになった根管のスペースに再びばい菌が浸食してこないための詰め物をします。 その結果、ばい菌による化膿袋や炎症(根尖病巣)が時間と共に自然に消滅し、元の健全な状態に戻っていきます。
当院の治療方針は精密検査による診査・診断にもとづいた治療を行った上で、できる限り歯を残す治療を基本理念としております。